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097 Medu Vada

Medu Vada(メドゥ・ワダ)

サクサクふわふわな豆の揚げ物、メドゥ・ワダのレシピです。ワダにはいろいろな種類がありますが、ドーナツ型のメドゥ・ワダは私が一番好きなワダです。揚げたてのワダはそれはそれはもうおいしいです。 外はサクサク、中はふわふわもしゃもしゃ。初めてインドに来てメドゥ・ワダを食べた時は、世界にはこんなにおいしいものがあったのかと驚きを隠しきれませんでした。

南インド、特にタミルナードゥに来てからはたくさんワダ食べています。 冷めた残念ワダが出てくることも時々あり、しょんぼりします。ワダは冷めると固くなってしまいます。揚げたてを出してくれる店に当たると歓喜します。でもやっぱり、自分でおいしいワダを作れるようになるのが最高だと思います。マドゥライのホームステイでお母さんのネルマルが朝ごはんにメドゥ・ワダを揚げてくれたときは、軽く4ワダいってしまいました。ただ揚げたてなだけではなく、生地も挽きたてだったため、空気をたくさん含んでいてふわふわで軽かったのです。

ネルマルと作った朝食のワダ。今まで食べたワダで一番おいしかったです。豆が原料で見た目のわりに重たいので、普段は2つくらいしか食べないのに・・・

今回のメドゥ・ワダのレシピは、マドゥライの料理教室の先生ロシーに教えてもらったものです。ロシーのメドゥ・ワダは玉ねぎやカレーリーフなど具が色々入っており、特に粒のまま入れたブラックペッパーがカリッと噛んだときにスパイシーな香りが立っておいしかったです。

この日のメドゥ・ワダの生地はブレード(刃)のミキサー・グラインダーで作りました。ロシーはウェット・グラインダー(電動石臼)所有者でもあるのですが、参加者が私一人だったので少量の生地を作るため小型のミキサー・グラインダーを使用したのです。

日本にいるとき、手持ちのミキサーやフードプロセッサーでメドゥ・ワダを作ったことがあったのですが、豆の重量に負けてすぐに止まってしまったり、あのサクふわ感が出ず固いワダになってしまったりだったので、正直心配してました。

しかしインドのミキサーはものすごくパワフルで、一瞬で驚くほどなめらかなペーストができあがりました。なんとインドのミキサーはターメリックをも粉砕できるほどの威力があるそうです。日本のミキサーだったら安全装置が働いてすぐに止まってしまいそうです。そういえば確かに、普段スパイスを挽いたりチャトニーを作ったりするときも、よく挽けるなぁと思ってました。ロシーいわく生地の出来としてはウェットグラインダーには劣るそうなのですが、正直これでも十分だと思えるほどでした。インドのミキサー欲しくなりました・・・。

材料

(約16個分)

ウラドダル 1cup 1~2時間浸水させておく
ライスフラワー 4tsp
塩 適量
玉ねぎ(中) みじん切り
カレーリーフ ひとつかみ
しょうが 1/2インチ みじん切り
コリアンダーリーフ 適量
ブラックペッパー 20粒くらい
グリーンチリ 1/2本 小口切り
揚げ油 適量

作り方

・ウラドダルをグラインダーで挽く。水1/4cupほどを少しずつ加えながらグラインドし、ケーキ生地のようにもったりした、なめらかなペーストにする。
・ライスフラワーと塩を入れ、空気を含ませるように手早く混ぜる。
・揚げる直前に玉ねぎ・カレーリーフ・しょうが・コリアンダーリーフ・ブラックペッパー・グリーンチリを入れて混ぜる。
・手のひらを少し濡らし、手の指4本を使って生地をすくい取り、親指で真ん中に穴をあける。揚げ油の上で手を返し、親指でスライドさせるようにして生地を油に落とす。
・きつね色に揚がったらできあがり。

ウラドダルに水を足しながら、3回くらいにわけてグラインダーを回し、なめらかなペーストにします。あっという間になめらかなワダ生地ができてびっくりでした。
ケーキの生地のような、もったり、なめらかな状態です。子供のころ”モントン”っていうケーキキットでクリスマスケーキを作ってたのを思い出しました。
ライスフラワーと塩を入れたらスプーンでかしゃかしゃっと手早く混ぜます。空気を含ませるのがコツ。重たいけど頑張ります。ライスフラワーはワダをクリスピーにする働きがあるそうです。
その他の材料も細かく切って生地に混ぜ込みます。
玉ねぎなどは時間が経つと水が出て生地がゆるくなるので、揚げる直前に入れます。
指四本で生地をかき取る、すくい取るとき、丸める意識を持つと形になりやすいです。親指で穴を開けるときは押し込むように。手を濡らすとべたつきが緩和されますが、ロシーはほとんど水を使わずに成形してました。
そのまま手を返し、親指をスライドさせて油に落とします。ちょうど、手で食事をするときに親指で舌の上にライスをスライドさせる感じです。私はさっぱりうまくできず、へなちょこワダを量産しました。
たまにひっくり返しながら、しゅわしゅわ揚げます。
そろそろかな、という感じ。
揚がりました。おいしそうですねぇ。形が少し悪くても、ラブを込めて作ったワダはおいしい。料理はラブが一番大事

ブレードのグラインダーで作ったワダもかなりおいしかったのですが、先述した通り後日ネルマルとウェットグラインダーでワダ生地を作ったところ、やはり違いを感じました。

ひとつは揚げたての軽い食感、フラッフィーさです。石ですりつぶすウェットグラインダーは熱を発生させず、きめの細かい空気の粒がたくさん入ります。食べた時の感動が一段階上だなと思いました。

もうひとつは生地がべとつかず、成形がしやすいことです。ウェットグラインダーで作った生地はメレンゲのように軽く、手にべたべたくっつきませんでした。指先で叩くとぽふぽふして、すくい上げると勝手にワダになってくれるような・・・。いい生地でした。それでも私はへたっぴでうまく成形できなかったのですが、それを見たネルマルがライスフラワーを少し足して生地を固くしてくれました。ワダの生地がゆるいなと思ったらライスパウダーを足すのがテクニックみたいです。

ぽふぽふ
揚げてる時のこの形、ワダたるこの形

日本に帰国したら、インドで食べたワダを再現するため特訓したいと思います!!

2 Comments

    • すごいですねこのマシン!文明の発達を感じました。誰か買ってくれないかなぁ・・・

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