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060 Aloo Posto

Aloo Posto(アル・ポスト)

じゃがいもをポピーシードのペーストで炒めた、アル・ポストのレシピです。じゃがいもにポピーシード、ないしはナッツ類を和える料理は他に見たことがないので、ベンガル料理特有の面白い料理だなぁと思います。

アル・ポストは日本にいるときもよく作っていて、too much indiaの間借りランチでも出したことがありました。ただ小さなポピーシードの挽き具合とか、しょうがや玉ねぎ、時にはトマトを入れるか入れないかで全然味が変わってしまうもので、実際のところどんな味がアル・ポストなのかわからないまま自己流アル・ポストを作っていたのでした。それでも美味しいから好きだったんですけどね。

コルカタでも何回かアル・ポストを食べる機会がありました。ちなみにアル・ポストはコルカタの料理で、バングラデシュにはそういう料理は無いそうです。

中央のお皿がアル・ポストです。
これはじゃがいも以外に瓜やピーマンも入っていたアル・ポスト。

レストランで食べたアル・ポストは、ポピーシードをの粒をほぼ感じないほどペーストにしてあるものが多かったです。じゃがいもも角が取れるくらい煮込んであって、全体的にぐちゅっとしていて、味は結構地味だけどマスタードオイルがつーんとくる感じでした。

今回紹介するアル・ポストはコルカタの料理教室の先生、マダスリーのレシピです。レストランで食べたものとは違い、じゃがいもの形をとどめて、ドライめに仕上げてあります。にんにく・しょうが・玉ねぎなどは使わず、パンチ・フォロンと青唐辛子の香りを前に持ってきた感じでした。

パンチ・フォロンとは、ベンガル料理特有のミックススパイスのことです。パンチは数字の5を意味し、その名の通り5種類のスパイス、カロジレ・クミン・マスタードシード・フェンネル・フェヌグリークがミックスされています。このパンチ・フォロンの独特な香りが私は大好きです。

またカロジレというスパイスはいくつも呼び名があるのですが、(カロンジ・ニゲラ・オニオンシード・ブラッククミンなど・・・)コルカタでカロジレと呼ぶ人が多かったのでそう呼ぶことにします。カロジレ・カロンジという名前はKalo Jeera、訳すと黒いクミンという意味になります。香りは全然違いますが、黒い小粒のスパイスだからこういう名前が付いたんでしょうか。最初その意味に気付いたときはあぁ!となりました。

材料

(4~5人分)

じゃがいも ボウル1杯 皮を剥き、2cm角に切る
ポピーシード 2tbsp 水に漬けておいてから、8割摺りくらいのペーストにする。
マスタードオイル 2tbsp
パンチ・フォロン 1tsp
ターメリック 1/2tsp
塩 1tsp
砂糖 1/2tsp
青唐辛子 3本 頭にスリットを入れる

作り方

・鍋にマスタードオイルを熱し、パンチ・フォロンを入れて香りを出す。
・じゃがいもを入れて油がなじんでくるまで炒め、ターメリック・塩を入れる。
・蓋をして弱火で5~10分ほど、じゃがいもが柔らかくなるまで火にかける。途中かき混ぜる。
・ポピーシードのペースト・砂糖・お湯を少し入れ、蓋をして10分ほど火にかける。
・青唐辛子を入れ、ひと混ぜしたらできあがり。

じゃがいもは生のままカットします。
マスタードオイルでパンチ・フォロンを熱します。
じゃがいもを炒め、ターメリック・塩を入れます。
じゃがいもが柔らかくなってきたら、ポピーシードのペーストを入れて蓋をしさらに蒸し焼きにします。
仕上げに青唐辛子を放り込んでできあがり。ポピーシードのナッティな風味とパンチ・フォロンの香りがじゃがいもに馴染んでおいしい!

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