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053 Chingri Malai

Chingri Malai(チングリ・マライ)

えびクリームカレー、チングリ・マライのレシピです。チングリはベンガル語でエビ、マライはクリーム。ここではココナッツミルクを使います。ぷりぷりのエビと甘みのあるココナッツミルクの組み合わせがとても美味しいカレーです。

コルカタの料理教室の先生、マダスリーのレシピです。
今回から東インド・コルカタ編になります。コルカタといえば知る人ぞ知る、ベンガル料理です。ベンガル料理が食べたいだけにコルカタに来たと言っても過言ではありません。

コルカタに来てから本場のベンガル料理を食べて感じた事と、マダスリー先生との出会いについて書いていたら長文になってしまったので、続きはレシピの後に書くことにします。興味のある方は最後までお付き合いください!

材料

(4人分)

有頭エビ 500g
玉ねぎペースト 2tbsp
にんにく・しょうがペースト 1/2tsp
ココナッツミルク 1/2cup
青唐辛子 2本 頭に切れ目を入れる
砂糖 少々
大豆油 1tbsp

★スパイスA
ベイリーフ 1枚
シナモン 2かけ
クローブ 3~4個
カルダモン 2個

★スパイスB
ターメリック 1tsp
レッドチリパウダー 1/2tsp
塩 1tsp~

作り方

・エビにターメリック1/2tspと塩1tspをまぶしておく。
・鍋に油を熱し、スパイスAを入れて香りを出す。
・玉ねぎペースト・にんにく・しょうがペーストを入れ、香りが出てくるまで炒める。
・スパイスBを入れ、3分ほど炒める。
・少し水を足し、エビを入れ、マサラをまとわせるようにひっくり返しながら炒める。
・エビが白っぽくなってきたらお湯を1/2cup~とココナッツミルクを入れ、蓋をして5分煮る。
・蓋を開けて青唐辛子と砂糖を入れ、もう3分ほど煮て味を見たらできあがり。

エビは新鮮な物を使います。
シナモン・カルダモン・クローブの3つがベンガルのガラムマサラだそうです。これとベイリーフをスタータースパイスとしてよく使います。
玉ねぎペースト、にんにく・しょうがペースト、パウダースパイスと炒めていきます。
エビを入れて炒め、火が通って白くなってきたらお湯とココナッツミルクを入れて煮ます。料理の時お湯はポットに沸かして常備しておくといいそうです。お鍋の温度を下げないからです。
蓋をして5分煮ます。
頭に切れ目を入れた青唐辛子を放り込み、砂糖を少しだけ入れて味を調整します。このお砂糖を使う感覚は和食と似ています。
できあがり!エビを食べるときはまず頭と尻尾を手でちぎって身を食べた後、頭の殻を切り開いて中身をしゃぶります。もしくは、頭の殻ごと口に入れてしゃぶります。

私がベンガル料理と出会ったのは数年前、図書館でたまたま手に取ったビジョン・ムガルジー監修「とっておきのインド・ベンガル料理」という本がきっかけでした。(今は絶版みたいです。泣)この本のベンガル料理になぜだかすごく惹かれ、そこからインド料理の世界にのめりこんでいったのです。

さて、実はコルカタは今回が2回目なのですが、前回は旅慣れておらず上手くレストラン巡りができなかったので、今度こそは実りある旅にしたいと思って来ました。今回はインド人のラジーブさんたちが一緒なので、迷うことはない!さっそくおいしいベンガル料理の店に連れてってもらえることになったので、うきうきしてついていきました。

テーブルに着くなりお盆に乗って運ばれてきたたくさんの料理たち。ここから自分の食べたい料理を選んで取るシステムです。3人なのでいろんな種類が食べられます。ほうれん草とエビ、じゃがいも、ダル、魚カレー・・・。食べてまずびっくりしたのは挽いたマスタードシードの刺激。ワサビのようなツーンとした刺激で頭がぐらぐらしました。この刺激は初めてだったので純粋に驚きました。全体的に塩気が強くスパイシーで、お皿にこんもり盛られた白いライスを食べさせる感じでした。カロジレを始め、他の州にはない特徴的なスパイスの香りが強く主張していました。

初めて来ると、こんなにたくさんオーダーしてない!と戸惑いそう。笑
名物、魚のカレー。ベンガル料理は魚がよく使われる。

これはこれで面白い味だけど、刺激が強くて油っぽくて、胃が疲れるなぁと感じました。私が思い描いていたベンガル料理は、豊富な素材の美味しさをスパイスで引き出した体に染みるような料理でした。だから正直、期待していたのと違うなぁと思ってしまいました。一緒に食べたインド人は美味しいと言っていたので、こういう味が地元の人の味覚のひとつであるとは思います。

ちなみにベンガル料理でも、コルカタ料理とバングラデシュ料理はまた少し違うようです。アル・ポスト(じゃがいもとポピーシードの蒸し煮)やコチュ・パタ・チングリ(エビと青菜のマスタード炒め)はコルカタ特有の料理らしく、ある店でたまたま相席になったバングラデシュ人がコルカタに来たら絶対食べるのよー!と言ってました。

コルカタ滞在後半にさしかかり、ベンガル料理への理想と現実のギャップを感じていた時、おいしいベンガル料理が食べたい一心で申し込んだのがマダスリー先生の料理教室でした。

自家製ライムジュースと、マッシュポテトの中に香菜と豆のフィリングを詰めて卵のようにして揚げたスナック。中央のマスタードソースがピリッとしていいアクセントでした。

バルコニーでいただいたウェルカムドリンクとスナックは、これまでのレストランで食べた味と違い、上品で繊細な味でした。この時点でこの日の料理にがぜん期待が高まりました。笑

どの料理も作り方はとてもシンプルでした。 必要以上の油やスパイスは使わず、時にはにんにくもしょうがも玉ねぎも使わない物もありました。まさに私がイメージしていた、素材のおいしさを引き出した体に染み込む料理でした。ただヘルシーなだけではなく、味も素晴らしかったのは言うまでもありません。

テーブルセットや盛り付けもセンスがよくて勉強になりました。驚いたことに和食器も取り入れていました。

そして、先生の料理がが本領発揮するのはテーブルに着いてからでした。先生の食卓は食べる順番・食べ合わせがすべて計算されており、ホストがサーブしてくれる通りにいただきます。この食べ合わせの妙に驚き、感動しました。ひとつひとつの料理の役割がはっきりしていて、味にコントラストがありました。

ベンガル料理の美味しさをより知ることができ、よい経験になりました!

コルカタは大きな街なので、今回もほんの一部のレストランしか行くことができませんでした。おいしいお店を知っている方がみえましたら、こっそり教えてくれるとうれしいです!

インドの料理教室情報

A Bengali Cooking Experience

この記事で紹介したマダスリー先生のベンガル料理教室です。Authenticookというインドの料理教室検索サイトから予約可能です。

先生はもちろん、彼女の家族も温かく、私が将来レストランを持ちたいという話をすると親身になって聞いてくれ、料理についていろいろと教えてくれました。おいしいベンガル料理に出会いたい人にぜひおすすめしたい料理教室です。

2 Comments

  1. Yone Yone

    Tommyちゃん久しぶり!
    マダスリー先生のテーブルセッティング、とっても素敵!

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