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038 Moong Dal Halwa

Moong Dal Halwa(ムング・ダル・ハルワ)

ムング・ダルという黄色い豆を、たっぷりのギーでねっとりと煮詰めたスイーツのレシピです。

デヘラデューンの英語学校の奥さん、ニーナのレシピです。とにかく、上流家庭のレシピです。ギーが命です。雇われコックのレヌは横でこっそり作ってるところを見て、奥様はギーを水のように使っていた・・・と目を丸くしていました。さらにマワという乳製品、サフラン、アーモンド、カシューナッツ、レーズンがほいほい使われている、原価が高くつくレシピです。

作り方自体はひたすら炒めているだけで簡単ですが、とても根気がいります。飴色玉ねぎを作っている感覚とほぼ同じです。玉ねぎを追い詰めるのが好きな人はムング・ダル・ハルワを作るのに向いていると思います。

材料

(4人分)

ムング・ダル 1cup 一晩浸水させる
ギー 1cup
スジ粉 1tsp
カルダモンパウダー 1tsp
マワ 大きいじゃがいも一個分
牛乳 1cup
砂糖 1/3cup~ 好みで
サフラン 適量
カシューナッツ・アーモンド・レーズン 適量 ナッツは刻む

作り方

・浸水させたムングダルを粗めのペーストにする。
・牛乳を少量分け、サフランを浸しておく。
・鍋にギーを熱し、ダルを入れて混ぜる。
・火が通って白っぽくなってきたらスジ粉を入れ、こそぐように炒める。
・15分くらい炒め続けると、ふっと軽くなり、しゃくしゃくとした感触になってくる。
・カルダモンパウダー・マワを入れて混ぜる。
・別の鍋に牛乳・サフランミルク・水1cup・砂糖を入れひと煮立ちさせ、ムングダルの鍋に入れる。
・カシューナッツ・アーモンド・レーズンを半量入れる。
・ギーとハルワが完全に分離してくるまでさらに15分以上炒め続ける。
・仕上げに残りのカシューナッツ・アーモンド・レーズンを入れ、混ぜ込んだらできあがり。

一晩浸水させたムングダルを粗めのペーストに。なめらかにしすぎず、少し食感を残すのがポイントです。
サフランは少量のミルクに浸して色を出しておきます。しかし、この写真は見た感じ紅花なような気がします。本物のサフランだったら、ひとつまみで十分なはずです。紅花は安価ですが、サフランは最も高価なスパイスと言われるほど高いです。とてもいい香りがします。
ナッツとレーズン。ナッツは包丁で刻んでおきます。
ギーをどばどば入れてスタート。
ダルを炒め、白っぽくなってきたらスジ粉を入れます。こびりつくのでこそぎながら焦げないように炒めます。
ダルがギーを吸ってもっちりしてきました。ここからさらに炒め続けます。
しばらくするとさらっとして、力が軽くなってくるのが実感できます。ここで止めず、もっと炒めます。
ギーの湖が出現し、ダルは水分がほぼ飛んでサクサクに揚がっているような状態になります。第一段階はここでOKです。
ダルが炒め揚がる少し手前に、別鍋にミルクを沸かしてスタンバイしておきます。
カルダモンパウダー・マワを入れてなじませた後、煮立たせたミルクを入れます。
もったりします。第2ラウンドのスタート。
さらに15分以上、再びギーがセパレートしてくるまで炒めてできあがりです。ナッツ・レーズンは二回に分けて入れます。

できたての熱いうちは、豆のもちもちした感触があります。少し冷めてくると固くなり、ねっとりした食感になります。甘くてギーがたっぷりで、一口で十分と思えるほど重たいお菓子です。

マワってなんぞや、と思う人が多いと思います。乳製品であることは間違いないのですが、インドの乳製品は種類がありすぎて私もよくわかっていません。。。(以前友人がプレゼントしてくれた東京カリ~番長のChalo Indiaに詳しく載っていたので、帰国したら復習しよう)

マワはそのままお菓子として食べられている、またはお菓子の材料になる、硬い練乳のような食べ物です。今回のムングダルハルワも、銀箔がついたマワ・スイーツをそのまま使っていました。日本では手に入れるのが難しそうです。生クリームでは代用できないそうですので。練乳かエバミルクを使うのが近いかも、と思うんですけど、わかりません。マワはキャンディのミルキーが好きな人なら確実に好きだと思う味です。

別の家庭で食べさせてもらったマワ。クリーム色のぽそぽそしたのがマワです。写真があまりきれいじゃなくてごめんなさい。

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