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029 Butter Naan

Butter Naan(バター・ナン)

ご存じ、インドのパン・ナンのレシピです。日本のインド料理店で出てくるナンは、ドロップ型でとにかくデカくて、もちもち・ふかふか・さくっとしてて美味しいですよね。ナンは多くの人にとってインド料理の入り口になる食べ物だと思います。私がインド料理に本格的にハマったのはナン以外の料理を知ってからですが、高校生~大学生の時はたまに無性にあのナンが食べたくて食べたくて定期的に地元でソロインドカレーしてました。

これですよね!日本のナン!上前津のアカースさんで食べたナン。

too much indiaの企画が出始めのころ、名古屋の南アジア料理店のキッチンを取材していました。アカースというお店でナンの焼き方を見せてもらったことがあります。日本のインド料理店の大きくてふかふかのナンはタンドール窯という高温の窯で一気に焼き上げます。

タンドール窯はめちゃくちゃ高温なので扱うのに修行がいるそうです。べたっとくっつけてすぐにぶくぶく膨らんできます。

ただインドに来ると、すべてのナンがそのような形を成しているわけではありませんでした。丸かったり、薄っぺらかったり、ナイフでカットされて出てきたり。

前回と同じ写真で恐縮ですが、奥のパンがガーリックナンです。ハードタイプなナンでした。生のガーリックの破片がめりめり押し込まれて焼かれており、サーブされた後少し後悔しました。

今回紹介するナンは、家庭のガスコンロで作れる、セミハードなタイプのナンのレシピです。インドの家庭ではナンよりチャパティのほうがよく食べられているというのは置いておいて、タンドール窯がなくても作れる家庭料理のナンの味です。ハードと言っても日本のナンと比較してなので、地味ですがちゃんとふかふかしています。手作り感があっておいしいです。リシュケシュで料理教室をしているニーラムから教わったレシピです。

今後、インドのレストランのナンはどういう方法で焼かれているか観察してみたいです。私の予想では、膨らみ方が少ないハードタイプのナンはタンドール窯を使わずフライパンで焼いてるんじゃないかなと思います。

ちなみに、正確にいうとナンの本場はインドではなく中央アジアです。 中央アジアの知識は乙嫁語りを数巻かじっただけですけども、中央アジアのナンもまた日本のナンと違い、丸型で綺麗な装飾がなされているイメージがあります。あのドロップ型のナンって誰が考えたんでしょうか。

材料

(5~6枚分)

マイダ粉 1cup
ベーキングパウダー ひとつまみ
塩 1/2tsp
ヨーグルト 2tbsp
レモン汁 10滴
ギー 適量

(オプション)
刻みニンニク・コリアンダーリーフ

作り方

・マイダ粉・ベーキングパウダー・塩をボウルに入れ手で混ぜる。
・ヨーグルトを入れ混ぜる。
・水を足しながら捏ねる。ある程度まとまったらレモン汁とギーひとたらしを加えさらに捏ねる。
・生地がしっとり捏ねあがったら濡れ布巾をかけて暖かい場所で4~6時間寝かせる。生地が膨らむ。
 ※教室の実演では1時間しか寝かせなかったので、生地が膨らめば1時間で大丈夫だと思います。
・生地に打ち粉をし、5~6個のボール状に丸める。
・打ち粉をした台の上で好きな形に伸ばす。(丸形・ドロップ型)
 刻みにんにくやコリアンダーを加えたいときはここで表面にかけて一緒に伸ばす。
・タワ(フライパン)を熱し、両面1回ずつ軽く焼く。
・ナンを網に移し直火で片面のみ焦げ目がつくまで焼く。うまくいけば膨らむ。
・火からおろし、ナンの上にギーをかけ、スプーンをざくざくさしてしみ込ませたらできあがり。

生地はべとつかずしっとりするまで捏ねます。マイダ粉はAll Purpose Flourとも呼ばれ、精製された白い小麦粉の事です。私なら中力粉で代用します。
タワで両面軽く焼いたら、片面のみ直火で焼きます。
スプーンをザクッとさして穴をあけ、ギーをしみ込ませてできあがり。結構簡単です!
ナンはチャパティより食べ応えがあるので、より重たくてクリーミーなカレーを受け止めてくれる感じがします。

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